政府・与党は新年度予算案の修正もにらんで、高校授業料の無償化をめぐって日本維新の会に譲歩案を提示するなど、野党側との合意形成に向けた動きを活発化させています。国会記者会館から中継です。

政府・与党が予算案の年度内成立に向けて、維新や国民民主党と来週中の合意を目指して協議を加速化させる中、立憲民主党は近く修正案を提出する構えで、与野党の攻防が激しくなっています。

立憲民主党 重徳和彦 政調会長
「立憲民主党はあすにも、令和7年度当初予算への修正案をお示しをし、与党との修正協議に入る予定でございます」

きょうの衆議院の予算委員会で、立憲は、修正案を示した上で与党協議に入りたいとの考えを明らかにしました。

また、きのう夜には、自民・公明・立憲3党の政策責任者らが会食し、予算案の扱いをめぐり協議したものとみられます。

一方、与党は高校授業料の無償化などで協議を続けている維新に対し、今年4月からの所得制限撤廃に加えて、私立についても来年4月以降、39万6000円を下限に支援を拡充していく案を提示したことが分かりました。

きのう夜には林官房長官と党の実力者である維新の遠藤前国対委員長が会談するなど、総力戦の構えですが、維新側は受け入れられない考えです。

「103万円の壁」引き上げをめぐる国民民主との協議も近く再開される見通しで、協議は山場を迎えています。