目指すのは頂点「やる以上トップを目指したい」

自分を信じるしかない…その一方で選手たちは期待に応え、社長就任の1年後にクラブは3部リーグ昇格を果たします。さらにその翌年には…

(ファジアーノ岡山 木村正明社長(当時))
「ファジアーノ岡山の木村でございます。ありがとうございます」

J2参入を決めました。ここからはJ1昇格まで長い月日がかかりましたが、その間には、専用の練習場を整備するために約28万人の署名を岡山市に提出、政田サッカー場の整備を実現させるなど出来ることを続けてきました。スポンサーの数も増え現在は約700社にまでなっています。

(ファジアーノ岡山 木村正明オーナー)
「僕にとっては執念ですね、絶対にこのクラブを大きくするんだという」

J2参入から16シーズン…やっとの思いで成し遂げたJ1昇格です。

(木村正明オーナー)
「ずっと勝てなかったじゃないですか。辛かったし、でも諦めずに応援してくださった方もたくさんいらっしゃいましたし、そういった一人一人のお力がここまで押し上げて下さったと思うんですよね」

「頭が真っ白になって、よく覚えていないんですよね、いままでお世話になった方の顔がそこからどんどん出てきて、涙腺が崩壊した」

J1開幕戦はいよいよあさって。「ここからがスタートだ」と意気込みます。

(木村正明オーナー)
「まだまだ僕は夢の途中だと思っていて、一つの夢は今回実現できたけれど、J1でタイトルをとる、アジアで勝ったら今度は世界との戦いが待っていますから、岡山がレアル・マドリードとかマンチェスター・ユナイテッドと戦うのはすごいことですから、まだまだこれからだと思っています。やっぱり勝負の世界ですから、やる以上トップを目指したい」

世界も見据え、目指すのはJ1での頂点。木村さんの、そして私たちの新たな夢が始まろうとしています。