裁判のやり直しで無罪が確定した袴田巖さんの弁護団は、無罪判決に対し「強い不満」などとした検察の談話について、「袴田さんを犯人視している」として名誉毀損の訴えを行う方針を固めました。
袴田巖さんは1966年、静岡県旧清水市(現静岡市清水区)で一家4人を殺害した疑いで逮捕され、その後、死刑が確定しましたが、2024年、再審=裁判のやり直しで無罪が言い渡されました。
袴田さんの弁護団は、検察のトップ、畝本直美検事総長が袴田さんの無罪判決に対し控訴を断念した際に発表した談話について「無罪が確定した袴田さんを犯人視し、名誉を毀損したもの」として訴えを起こす方針を固めました。
談話では、裁判所が捜査機関による証拠のねつ造を認めたことに「強い不満」などとしていました。
弁護団はさらに、長時間にわたった過酷な取り調べなど、捜査機関による捜査の違法性を巡って、国家賠償請求の訴えも行う方針です。
いずれの訴えについても最終的な判断は袴田さんの成年後見人にゆだねられるということです。
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