2022年、台風の影響で浜松市天竜区の盛り土が崩落した問題を巡り、浜松市は土地の所有者と土砂を搬入した業者に対し3億8300万円余りの損害賠償を請求するため提訴する考えを明らかにしました。

<浜松市 中野祐介市長>
「我々として必要になった経費、これは原因者の方にしっかり負担してもらわなければ、全市民の負担になりますので」

2022年9月、浜松市天竜区緑恵台では台風15号の影響で盛り土が崩落し住宅3棟が倒壊、3人がけがをするなどの被害が出ました。

浜松市は、この崩落について土地の所有者から依頼を受けた業者が土砂を違法に繰り返し搬入し違法に盛り土をしたために起きたとしています。

土砂の崩落によって道路や水道の復旧工事や土砂の撤去など応急対策工事を施した結果、市は4億円を超える損失が発生したと計算。このうち土砂を搬入したと認めた9つの業者が合わせて2500万円余りを支払うことになり、市は残る3億8334万円を土地の所有者と搬入を認めていない1つの業者に損害賠償請求する考えを固めました。

市は2月議会で承認されれば、静岡地方裁判所浜松支部に提訴する方針です。