命がけでもみ合いの中へ…「不安や恐怖は全くなかった」

(若狭)改めてお疲れ様でした。加藤さん、今のお気持ちは。

(神男・加藤さん)
皆さまのおかげで本当に大役を最後まで務め上げることができたので、うれしく思います。

(若狭)きのうの1日を振り返ってもらいたいのですが、参道に入る前は、恐怖や不安…どんな気持ちでしたか?

(神男・加藤さん)不安と恐怖は全くなくて、とにかく「絶対に(儺追殿に)上がってやるぞ」という気持ちで挑みました。

(若狭)参道に実際に入りましたが、もみ合いの最中というのはどんな気持ちでしたか。

(神男・加藤さん)何度か気を失いかけることがあったんで、何度も家族のことを思いながら「絶対上がってやるぞ」「絶対家に帰るぞ」という思いでもまれ続けました。

(若狭)もみ合いの最中は何が見えているんですか?

(神男・加藤さん)視界は足しか見えないです。僕の名前を呼んでくれるのは、はっきり聞こえたんで、それだけで救いになりました。

(若狭)はだか男たちに触られている感覚というのはあるもんですか?

(神男・加藤さん)痛みとかは全く感じなくて「あ~触られてるなあ」と感じるだけで。

(若狭)楼門を通過したのはわかるもんですか?

(神男・加藤さん)上から「楼門だぞ~」と呼びかけてくれたのでわかりました。今まで味わったことのないような1時間ですごく長く感じました。ずっと苦しかったです。

(若狭)儺追殿に引き上げられる瞬間には、引き上げ役の人が飛び込んできましたが、そこらへんの記憶は?

(神男・加藤さん)まったく記憶にないです。(儺追殿に)入ってから、少し時間が経ってやっと目を覚まして…こみ上げてきましたね、嬉しさが。