
高校生まで「拒食症」だった江上さんでしたが、大学生になると状況が一変します。今度は、たくさん食べては吐くという行動を繰り返すようになりました。「過食嘔吐」です。
「吐いてしまえば太らない」。そう思うようになってから、それまで抑えてきた食欲が爆発したといいます。

江上彩音さん
「食べても吐くっていう手段があるんだって思ってしまって。試しにやってみたら自分の場合は割と吐けてしまったので、そこからそれまで抑えていた食欲が爆発したのもあって・・・。儀式みたいな感じなんですよね。スイッチ入ったら別人が何かが自分に憑依したように過食モードに入って」
社会人になってからもその習慣は変わりませんでした。

江上彩音さん
「趣味もプライベートも仕事も充実してますみたいなA面の自分がありつつ、裏ではB面の自分というのは毎晩毎晩、仕事が終わって家に帰って過食嘔吐するというのが毎日続いてました。飲み会とかはすごく好きで、それは積極的に参加してましたけど、そういう時でも最後は家に帰って3次会みたいな。過食嘔吐との3次会。その儀式はやめられなかった」

江上さんの心と体をむしばんだ「摂食障害」。体重が増えることへの恐れから、食事の量を極端に制限する拒食症や大量の食べ物を詰め込むように食べてしまう過食症になる病気で、2つの症状が交互に発症することもあります。