テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」の制作スタッフらが手がけました。宮城県石巻市の離島、田代島に伝わる民話を題材としたアニメ「海から上がった観音様」が完成し、11日、上映会が行われました。

「海から上がった観音様」は、石巻市の離島、田代島を舞台とした5分のアニメです。上映会には、島の出身者らおよそ70人が集まりました。

アニメより:
「観音様が住む場所?」
「そうじゃこの磯の上に御堂を建ててほしい。出来上がったら、お前の網を持って行ってやろう」

アニメは、魚が取れずに困っていた漁師の夢枕に観音様が現れて、「観音堂を建ててほしい」と頼まれます。漁師が三日三晩かけて観音堂を完成させたところ、大漁に恵まれたというストーリーです。
田代島出身の人:
「懐かしかった。物語があるのは分かっていたがアニメにしてもらってありがたいと思った」
田代島出身の人:
「アニメーションとして見ることができてうれしいし、田代島も誇りに思えるようになってとても良い日だった」

去年12月に完成した「海から上がった観音様」は、全国の民話をアニメで表現し次の世代に語り継ぐ、日本財団などの「海ノ民話のまちプロジェクト」として制作されました。TVアニメ「まんが日本昔ばなし」の制作スタッフが加わっています。