
「野球肩」は、ボールの投げすぎで肩関節などに炎症や損傷が起きるもので、ボールを投げる時には痛みが生じます。病院によりますと、発生のピークは「15歳~16歳=中学生くらい」だということです。

そして「野球ひじ」は、ボールの投げすぎでひじの骨・軟骨・じん帯などが損傷するもので、ボールを投げる時に痛みがあり、ひじの伸びや曲がりが悪くなります。こちらは「小学4年生以降、11歳~12歳くらい」が発生のピークだということです。
小学生の年代の骨は成長途中=未発達で、「軟骨」やその周辺に強い負荷がかかると損傷しやすく、「ひじ」の痛みを訴えることが多いといいます。
「野球ひじ」などの軟骨を傷めるけがの発生割合をポジション別でみると、最も多いのは「ピッチャー」で38.4%、次いで「キャッチャー」の32.2%です。あとは、「内野手」が12.9%、「外野手」が8.3%となっています。
試合でボールを投げる機会が多いポジションほど、その割合が高くなっています(データは『野球障害予防ガイドライン』による)。

◆高知大学医学部 泉 仁 准教授
「このへん、ちょっと痛い?ちょっと見てみようか…」
会場では、ひじに異常がないかどうかを確かめるエコー検査も行われました。