かつては瓶やストローで飲むのが主流だった給食の牛乳ですが、今では“ストローレス”が進み、「直飲み」しやすい牛乳パックも登場しています。
給食牛乳で「年間15億本」のストロー
「いただきます!」
東京の「港区立芝浜小学校」の給食の時間。子どもたちには、家庭で飲む牛乳パックが小さくなったような、四角くて上部が屋根になっている牛乳が配られていますが…

小4女子:
「ストローは使わない。すぐ飲めるから。ストローだとちまちま飲むけれど」
小4女子:
「ストローを使わない方が環境にもやさしくなるから」

男子も女子も、牛乳パックに直接口をつけての「直飲み」です。
港区教育委員会によるとストローをなくした理由は、SDGs。「持続可能な社会を作っていく上で、ストローという目に触れやすいところで児童が気づくきっかけになる」とのこと。
今や全国の給食牛乳のおよそ9割が紙パック。全てにストローをつけると年間で15億本にもなることから、「給食のストローレス」が広がり始めています。

THE TIME,が全国20の政令指定都市に「ストローレス」について調査したところ、半分以上の13の自治体が「やっている」と回答(※一部実施・予定含む)
【実施】⇒川崎市・神戸市・北九州市・福岡市・熊本市
【一部実施】⇒札幌市・千葉市・横浜市・相模原市・名古屋市・大阪市
【実施予定】⇒静岡市・浜松市
(※実施地域でも希望者には配布)
また、児童自らが呼びかけたケースもあります。
堀越えりかさん(小5):
「プラスチックストローをなくしたいと思って署名活動をやりました」
2年前に「給食牛乳のストロー廃止」を求め、オンラインで呼びかけた堀越さん。当時小学3年生ながら3万人を超える署名を集め練馬区役所に提出しました。

堀越さん:
「ほかのところでプラスチックストローを使わないと聞いているので、やってよかった」