慢性的な渋滞が課題となっている仙台市の国道4号の「箱堤交差点」で、高架区間の工事が完了し、9日から通行が可能となりました。高架区間が通行できるようになってから初めての平日となった10日、朝の通勤時間帯に目立った渋滞はなくドライバーも渋滞緩和の効果を期待しています。
中村洋輝記者:
「箱堤交差点の立体化部分、白石方面に向かって走っています。信号がなくよりスムーズに進むことができています」

仙台市若林区と宮城野区にまたがる国道4号箱堤交差点の10日午前8時すぎの映像です。新しい高架区間は渋滞がなく車がスムーズに流れています。一方で平日の朝夕は混雑する高架区間ではない道路でも目立った渋滞は見られませんでした。
ドライバー:
「きれいな道路で意外にスムーズですぐ通過できた」
「車が多くて渋滞もしていた印象。渋滞とか緩和されて通行しやすくなるという期待はある」
立体化事業は2019年度から始まり、総事業費120億円をかけて苦竹ICから卸町交差点までの1.4キロが整備されました。箱堤交差点は国道4号の上りが8車線、下りが7車線と東北最大で、多い日には1日8万台の交通量があり慢性的な渋滞が課題となっていました。それだけに、周辺で働く人たちも立体化による渋滞緩和への効果を期待しています。

箱堤交差点周辺で働く人:
「朝は渋滞を予想して(仙台)駅の方から出勤していた。バイパスが滞ると身動きができないので(渋滞が)なくなればバイパスを朝使って出勤したいと思ってます」
その一方で、立体化された箱堤交差点を通行するドライバーからはこんな懸念も。
ドライバー:
「表示がたくさん増えて、こういうふうに通過しないと左折できないとかをみてどうしようかなとドキドキする」

例えば、白石方面に向かう場合、高架部分を走行するとその先の「卸町交差点」は直進か右折に限られます。左折をしたい場合は、高架部分ではなく側道を利用する必要があります。仙台河川国道事務所は、「現地の案内標識や路面標示に従って安全に通行してほしい」と呼びかけています。