石川県内の大雪は峠を越えましたが、強い冬型の気圧配置は8日にかけて続く見込みで、このあとも雪が降るでしょう。七尾市では、地震による公費解体を控えていた建物が倒壊するなど、被害が出ています。
石川県内は7日夜、発達した雪雲が同じ地域に流れ込み、短時間で雪の量が多くなりました。8日午後5時の各地の積雪は、白山河内で1メートル16センチ、七尾で42センチ、珠洲で40センチ、金沢で32センチとなっています。
各地の消防によりますと、雪道で転ぶなどしてこれまでに11人がけがをし、このうち小松市の80代男性は除雪作業中に転倒して左足首を骨折する大けがをしました。
七尾市田鶴浜町ののと鉄道・田鶴浜駅近くでは、8日正午前、空き家が倒壊しているのが見つかりました。

倒壊したのは2階建ての住宅と倉庫が隣接する建物で、雪の重みで倒れたとみられます。巻き込まれた人はおらず、けが人はいませんでした。
七尾市では7日午後8時までの6時間に25センチの雪が降り、金沢地方気象台が顕著な大雪に関する気象情報を発表していました。
関係者によりますと、空き家は今月にも公費解体される予定でしたが、雪の影響で作業が遅れていたということです。
現場は田鶴浜交差点の一角で、倒壊した空き家の一部が田鶴浜駅に向かう道路にせり出して車が通れなくなっています。