飲酒運転で人身事故を起こしたとして、新潟県警の元巡査長の男が罪に問われている事件の裁判で7日、検察側は懲役10か月を求刑しました。

起訴状によりますと、西蒲警察署の巡査長だった鈴木貴之被告(32歳)は、2024年11月に酒に酔った状態で乗用車を運転し、新潟市西蒲区の国道で対向車と衝突して運転手に全治1週間のけがをさせたとして、危険運転傷害の罪に問われています。

7日に新潟地裁で開かれた初公判で鈴木被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

検察側は冒頭陳述で、鈴木被告は事件当日の未明からおよそ12時間、新潟市内の飲食店などで酒を飲み、知人宅で4時間仮眠を取った後に西蒲区の自宅に向かって運転を始めたものの蛇行運転を繰り返していたと指摘。
「警察官として法令を遵守するべき立場であったにも関わらず、身体にアルコールがあると認識しながら運転をしたことは、厳しい非難に値する」
として、懲役10か月を求刑しました。

一方鈴木被告は被告人質問で、「早く家に帰りたい気持ちが勝ってしまった」と述べました。

判決は、28日に言い渡されます。