学校での取り組みを取り入れた家庭もあります。

田原さん家族は、5人兄弟のうち3年と2年の2人が田布施西小に通っています。
以前から「褒めて伸ばす」教育に関心があり、学校での取り組みが始まり、本格的に実践してきました。

母 田原祐子さん
「やりなさいという、こっちが相手を責めるというか、やる気をなくすことはそれは言わないようにしてます。本人のやる気もどんどん伸びていってこっちも怒らずにすむ。ていうのですごいいい循環が今ながれているように思います」

3年生の誠人くんは自分で勉強時間を考えながら取り組むようになったそうです。

田原誠人くん
「ほめられるのはうれしいです。宿題をもっと早くやろうと思います」

父 田原淳嗣さん
「学校の教育、地域のあたたかさと親である妻のですね、子どもに対する愛情。そういったところが結実して、本当にここのところ2人とも絵に描いたような『おりこうさん』のような感じで思っているところはあります」

学校だけにとどまらず家庭や地域も一体となって取り組んでこそよりよい効果がうまれます。

田布施西小が県から行動支援の指定を受けた期間は来月までですがこれからも続ける考えです。

この2年間で、県内外からおよそ200人の教育関係者が視察に訪れ、確実に成果が出てきていると感じています。

田布施西小学校 藤田守弘校長
「やはりこの手法は重要だと思いますし、当然子どもたちも幸せわれわれも教職員も幸せ。すべてが幸せになる教育手法だと、というふうに私は感じています」

4年生児童
「授業も先生がやさしく教えてくれてすごいわかりやすしめっちゃいいですねそこが」
Q記者
「毎日学校くるの楽しいですか」
児童「楽しいです」

児童たちの笑顔をみれば「ほめて」、「積極的に行動する児童を増やしていく」ことが、これからの教育現場で有効な取り組みのひとつとなりそうです。

紹介した教育方法は「スクールワイドPBS」と呼ばれるそうです。
P=Positive(積極的)B=Behavior(行動)S=Support(支援)の略です。
アメリカで考案されたもので全国的に取り組みが進んでいて徳島県や宮崎県では県全体で実践しています。

中学校に上がっても同じような取り組みが継続できるかなど課題はありますが、こうした取り組みがよい影響を与えるということは子どもたちの笑顔が、何よりも物語っているように感じました。