道路が陥没して自動車が巻き込まれる事故などが全国で相次いでいる問題です。事故が起きるのを防ごうと、岡山県は県内の主要な下水道管の緊急点検に乗り出しました。

(糸賀俊英記者)
「調査用のロボットカメラが下水道管に入っていきます」

きょう(7日)から玉野市で行われているのは地中の下水道管に腐食や割れ、浸水などがないかを確認する緊急点検です。

点検ではカメラが付いたロボットを遠隔で操作して下水道管の中をくまなく撮影し、5人の調査員が中の様子を確認しました。

全国では水道管が関連して道路が陥没する事故が相次いでいて、先月(1月)28日には埼玉県八潮市で大規模な陥没が発生、巻き込まれたトラック運転手の安否が今も分かっていません。
さらに、きのう(2月6日)名古屋市では水道管の交換工事中に道路が陥没し、乗用車の前輪がはまる事故も発生しています。

岡山県内でこうした事故が起きるのを未然に防ごうと、県は玉野市などの国道・県道にまたがる主要な下水道管、およそ11キロの範囲で点検に乗り出したということです。

(岡山県備前県民局 森隆之総括参事)
「重要なインフラですので、点検調査を実施して適切な維持管理を実施していきたいと考えております」
調査は早ければ今月中にも完了する見込みで、今後は範囲を広げて点検を進める予定だということです。