◆自分の農地が障害者が働ける場に
「おはようございます。今日もよろしくお願いします」

忙しくて手が回らない農地も出てきたことから、高木さんは初めて障害福祉サービス事業所に作業を依頼することにしました。障害者が働ける場を作る目標に向けて、仕事の指示の出し方や配慮すべきことなどを学びます。
高木さん「若い職員が本当に気を使って、こうした方がいいよと指示する。一つひとつが私の勉強ですね。本当は自分で売りたい。地元の方とみかんなどを年を通して直売できるような仕組みができないかと」
志摩日々菜々・吉永統彦さん「うちの施設にいる方は仕事や就職をしたいのでありがたいです」
目標の実現へ前進する傍らで、高木さんは地域の人たちと福の浦地区の活性化を話し合っています。地域の外から人を呼ぼうとイチジクの収穫体験を企画し、試験的に実施しました。

福の浦まちづくり協議会・奥功会長「本当にあそこを?という場所を再生し、すごいとしか言えないですね。僕らだったらお金がかかるし、再生しても採算がとれるか先に考えてしまいます」
障害がある人が働く場を作り、まちを活性化したい。自分自身の経験から生まれた高木さんの思いが、地域に根を張って成長し始めています。














