◆「素地はある」荒れ地を再生してイチジク畑に

RKB小畠健太「背丈を超えるほど草が茂っていますが、かつては田んぼでした。荒れた場所を一から耕してイチジクの畑を作ったということです」

かつてはみかんの栽培が盛んで、最盛期には17軒のみかん農家がありました。それが、高齢化や後継者不足でわずか6軒に。人の手が入らなくなり荒れてしまった農地を高木さんは再び耕し始めたのです。


高木さん「耕作放棄地と言われるが元々はお米とかを作っていたわけですよ。素地はあるわけでしょう。心ある人がやれば畑になるし、変わってくる。それ自分の体で証明したいんです」

イチジクの栽培は、地元のベテラン農家・原田護さんとマサ子さんから学びました。2022年からは原田さんのハウスも借りて300本のイチジクの栽培を引き受けました。

ベテラン農家・原田護さん「上の方にまた芽が出ている。芽をとらなければ玉も太らない」マサ子さん「2人とも年だからもうできなくなって。畑の状態が良いうちに引き継ぐ人を探していたら、高木さんが一生懸命するということで」

高木さん「はい、頑張ります!」

イチジクの出荷量はそれまでの6倍に一気に増えました。妻の公子さんや友人にも手伝ってもらい、8月からは毎日休まず収穫と出荷を続けています。出荷先も自分で開拓し、今では糸島市内の5か所で販売するまでになりました。