バスケットボール男子日本代表の次代を担う若手の強化を目的とした、ディベロップメントキャンプが5日、都内で公開された。

大学生を中心に22名が参加した中で、注目は2人の高校生。昨年11月のアジアカップ予選で日本代表に選出された渡邉伶音(18、福岡大学附属大濠高校3年)と、U18日本代表の十返翔里(とがえり・しょうり、18、八王子学園八王子高校3年)。千葉県出身の渡邉と埼玉県出身の十返は小学生からお互いを知る仲で、ポジションこそ違うが良きライバルとして切磋琢磨してきた。

将来の日本代表として期待される高校生2人をトム・ホーバス監督(58)は「渡邊が本当に好きですよ。彼は面白い選手。彼は絶対チャンスあると思います。十返は5対5やった時に良いバスケをやった。面白いと思います」と絶賛した。

身長2m6cmと恵まれた体格を持つ渡邉は「今回は大学生の選手が多い中で、今までの代表合宿を経験したことを活かしてどれだけできるかっていうのを、自分なりにリーダーシップを出しながら、いつもよりはできていると思います」と手ごたえを口にした。

一方、今回がキャンプ初参加の十返は「今までやってきたレベルとは格が違うのでアジャストするのになかなか苦労しました」と話したが、「(渡邉は)キャンプをいっぱい経験しているので、わからないことがあれば年齢も近いですし困ったことがあればすぐに聞いています」と、同級生の渡邉を頼っていることを明かした。

*写真左から、十返翔里選手、渡邉伶音選手