2024年、長い歴史に幕を下ろした岩手県奥州市の奇祭「黒石寺蘇民祭」に代わる催しが有志によって開かれ、下帯姿の男たちが蘇民袋を奪い合いました。

奥州市にある黒石寺の近くで開かれた「熱き想いの男たちの集い」は、2024年、1000年以上続くとされる歴史に幕を下ろした「黒石寺蘇民祭」の後継イベントです。
主催したのは黒石寺蘇民祭保存協力会青年部で、5日は青年部や県内の蘇民祭関係者など13人が参加しました。

これまでと同様、近くを流れる瑠璃壺川で水をかぶり身を清めたあと、黒石寺を参拝する「夏参り」が終わると、場所を移して五穀豊穣にご利益があるとされる蘇民袋の争奪戦です。

厳しい寒さのなか、下帯姿の男たちが湯気を出しながら蘇民袋を奪い合いました。(黒石寺蘇民祭保存協力会青年部 菊地敏明部会長)
「ホッとしております、正直なところ。後世にいかにどうやってつないでいくかというのが、これからうちらの使命なのかなと思う」

青年部では2026年は全国からの参加希望者を受け入れて後継イベントを開催する予定です。