「今季最強」とされる寒波は、日本付近に居座っています。
気象庁は大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報を5日午前5時39分に発表しました。北日本から西日本では大雪や暴風雪、高波に警戒するよう呼びかけています。その後も、日本付近は強い冬型の気圧配置が続く見込みで、上空には断続的に強い寒気が流れ込んで、大雪や大荒れ、大しけが続くおそれがあるとしています。
【発表内容は以下のとおり】
発達した低気圧が日本海北部にあってほとんど停滞しています。また、別の低気圧が千島近海を発達しながら北上しています。日本海には発達した雪雲があって、北日本から西日本の日本海側に流れ込んでおり、雷を伴って強い雪の降っている所があります。
5日は、日本海の低気圧は北海道付近で次第に不明瞭となりますが、千島近海の低気圧は発達しながらサハリン付近に進み、日本付近は強い冬型の気圧配置となる見込みです。また、北日本から東日本の上空約5000メートルには氷点下42度以下のこの冬一番の強い寒気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、積乱雲が発達する所があるでしょう。
その後も、日本付近は強い冬型の気圧配置が続き、上空には断続的に強い寒気が流れ込んで、大雪や大荒れ、大しけが続くおそれがあります。
[雪の予想]
北日本から西日本では、日本海側を中心に大雪となる所があるでしょう。普段雪の少ない北日本から西日本の太平洋側でも内陸を中心に大雪となり、平地でも積雪となる所がある見込みです。
5日6時から6日6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
北海道地方 50センチ
東北地方 100センチ
北陸地方 100センチ
東海地方 70センチ
近畿地方 70センチ
中国地方 50センチ
四国地方 40センチ
九州北部地方 50センチ
九州南部 15センチ
その後、6日6時から7日6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
北海道地方 50センチ
東北地方 70センチ
北陸地方 70センチ
東海地方 50センチ
近畿地方 50センチ
中国地方 40センチ
四国地方 20センチ
九州北部地方 20センチ
九州南部 5センチ
その後、7日6時から8日6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
北海道地方 30センチ
東北地方 70センチ
北陸地方 70センチ
東海地方 70センチ
近畿地方 70センチ
中国地方 50センチ
四国地方 30センチ
その後も北日本から東日本の日本海側を中心に断続的に雪が降り、積雪がさらに多くなる所がある見込みです。
[風の予想]
全国的に雪を伴った非常に強い風が吹き、北日本を中心に暴風雪となる所があるでしょう。
5日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
北海道地方 25メートル (35メートル)
東北地方 23メートル (35メートル)
北陸地方 23メートル (35メートル)
6日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
北海道地方 20メートル (30メートル)
東北地方 20メートル (30メートル)
北陸地方 23メートル (35メートル)
7日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
北陸地方 20メートル (30メートル)
その後も全国的に大荒れとなるおそれがあります。
[波の予想]
全国的に波が高くなり、大しけとなる所があるでしょう。
5日に予想される波の高さ
北海道地方 7メートル
東北地方 6メートル
伊豆諸島 6メートル
小笠原諸島 6メートル うねりを伴う
北陸地方 6メートル うねりを伴う
近畿地方 6メートル
6日に予想される波の高さ
北海道地方 6メートル
東北地方 6メートル
伊豆諸島 6メートル
小笠原諸島 5メートル うねりを伴う
北陸地方 6メートル うねりを伴う
近畿地方 5メートル
7日に予想される波の高さ
北海道地方 5メートル
東北地方 5メートル
北陸地方 6メートル
その後も東日本の日本海側では、警報級の高波が続くおそれがあります。
[防災事項]
大雪、暴風雪や高波に警戒し、着雪やなだれに注意してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
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