化粧品の梱包を障害者に委託

こうした課題を解消し、持続可能な取り組みにするため、佐賀県は化粧品の袋詰めの作業をボランティアではなく、障害のある人たちが働く就労継続支援施設に委託することにしました。

小城市にある施設では早速、段ボールいっぱいの化粧水やマスカラ、アイシャドウなどを袋に詰め、第1弾のギフトの準備が進められていました。

多機能型就労継続支援事業所 ユニーズ 東島周子さん
「工賃を稼ぎたいという気持ちでされているので、家に引きこもっている方も頑張って出てくるということが今回出来ていると感じています」

当分の間、県が施設に委託する形で行いますが、将来的には公益財団法人が市民や企業などから寄付を募り、就労継続支援施設での委託費などにあてる予定です。

佐賀県で生産した化粧品を届けたい

これまで唐津市や玄海町を中心に化粧品産業を集積させ、「コスメに強いまち」として関連事業に力をいれてきた佐賀県。

今後は、佐賀県でつくられた化粧品で困窮世帯に笑顔を届けられないか検討をすすめています。

佐賀県 コスメティック産業推進室 東泰史 室長
「我々コスメ構想に取り組んできた佐賀県だからこそ、始められたことかなとは思っていますが、この仕組み自体は佐賀県だけではなくて支援や寄付をいただければ県外の団体に対してもお渡しできる可能性があります。佐賀県発の取り組みというのが全国いろんなところに広がっていけばと思います」

配布は2月末に始まり、ひとり親の支援団体などを通して佐賀県内の1000世帯に届けられる予定です。