相次ぐ道路の陥没…原因は社会インフラの“老朽化”

2019年、千葉市で起きた陥没事故では、道路の下を通る下水道管が破損していました。

また2022年4月には、川崎市の向ヶ丘遊園駅近くの道路が、縦横約4メートルほど陥没。道路下の水道管が老朽化により破裂したことが原因としてみられています。
記者
「こちら町田駅前の路上ですが、大きな穴が空いています」

さらに2か月後の2022年6月には、東京・町田市でも、下水道管の破損による水漏れなどが原因とみられる穴が道路にあいたのです。

2024年9月にも、千葉県・市原市の国道16号線で、道路が陥没する事故が発生。

前日の豪雨の影響に加え、地中の雨水管が劣化していた可能性があるとしています。

全国各地で頻発する道路の陥没。下水道管の標準耐用年数は50年。2040年には34%が、建設後50年を超えるという試算があります。
陥没事故を未然に防ごうとする技術の導入も行われています。


地質調査を専門とする「応用地質株式会社」では、「空洞探査車」という車で、陥没の原因となる空洞の位置などを、地中レーダーを使って探知。データを収集し、AIで解析します。
「応用地質」防災・インフラ事業部 松山明男 部長代理
「(波形の情報を)よく見ると、エッジがついている。くさび形と呼んでいるが、垂れ下がりがそれぞれあると思う。くさびが出るところが空洞の可能性が高いと考えて、読み取りを行っている」
そして、道路に空洞がある可能性が高い場所などの情報を、国や地方自治体に提供しているといいますが、全国での道路陥没事故は、未だあとを断ちません。
いまや大きな社会問題と化した水道などの社会インフラの老朽化。その影響はここにも…