北陸財務局富山財務事務所はこのほど、富山県の1月の経済状況は「緩やかに持ち直している」と前回10月の判断を据え置きました。

北陸財務局はこのほど、富山、石川、福井の1月の経済状況を発表し、このうち富山県の1月の経済状況は「緩やかに持ち直している」と前回10月の判断を据え置きました。

内訳をみると
▼個人消費は
・百貨店・スーパー販売は飲食料品や衣料品に動きがみられ緩やかな回復傾向
・コンビニエンスストア販売は堅調
・ドラッグストア販売は新規出店の効果で拡大
・ホームセンター販売は堅調
・家電大型専門店販売はエアコンなどに動きがあり持ち直しの動き
・新車販売台数は持ち直しに向けた動きに一服感
・主要観光地の来訪客数は前年上回っている
・主要温泉地の宿泊客数は前年下回っている
など、総じて緩やかに回復しつつあるとしています。

▼設備投資は令和6年度(2024年度)は非製造業は減少見込みとなっているものの製造業は増加の見込みとなり、全産業で増加の見込みとしています。

▼新設の住宅建設は下げ止まりつつあるとしています。

▼公共事業は、前倒金保証金額が前年を上回っているとしています。

▼生産活動は「化学」は回復していますが「ロボットや産業用機械」で一服感がみられるなど、全体としては持ち直しに向けた動きに一服感がみられます。

▼企業収益は令和6年度(2024年度)の非製造業は増益、製造業は減益、大企業・中小企業は減益、中堅企業は増益で、全体として減益の見込みです。

先行きについて、北陸財務局富山財務事務所は、「各種政策の効果もあって、持ち直していくことが期待される」としながらも「海外景気の下振れや、物価上昇、金融資本市場の変動の影響に十分注意する必要がある」としています。