一連のフジテレビの問題をめぐって、進退が注目されている日枝相談役。JNNの取材に取締役の一人は、「退任を求めるのは難しい」との見方を示しました。
きのう、フジテレビの清水新社長が社員あてに送ったメール。
「現在の経営幹部について、『“オールドボーイズクラブ”のようで閉鎖的』と指摘を受けたことがあります」
新社長が自ら経営陣を「オールドボーイズクラブ」と呼び、経営の刷新を図ろうとするフジテレビ。
けさ取材に応じた親会社の社外取締役は、4月に向けて新たな経営陣を選ぶのにあたっては、人事の透明性が求められると強調しました。
フジ・メディアHD 齋藤清人 社外取締役
「不透明と言われたところを少しでも透明化する、それが経営刷新小委員会の役割の一つかなと」
新たな経営体制で焦点となるのが、40年以上取締役を務める日枝久相談役の進退です。日枝氏はこれまでの経営陣の人事にも深く関わってきたとされています。
フジ・メディアHD 金光修 社長
「(日枝相談役が)この企業風土の礎を作っているのは間違いないと思います」
20年前の“ある事件”を振り返りました。
フジ・メディアHD 金光修 社長
「日枝がライブドア事件のときに家の前で取材を受け、取材する側が取材を拒否してはいけないと、基本的な考え方を教えてくれた」
かつては雪の中でも連日、自宅前で報道陣の取材に応じていた日枝氏。
日枝久 会長(当時) 2005年3月
「テレビが10年後になくなって、インターネットに全部なる、絶対僕はないと(思う)」
ただ、今回の騒動では取材に応じていません。
JNNの取材に対して取締役の一人は、「継続の意思がある人に退任してもらうのはすごく難しい」と漏らします。
清水新社長は就任挨拶のメールで、「誰もが躊躇なく意見を述べられる職場環境の透明性」を約束しましたが、日枝氏の進退にも関わることになりそうです。
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