厳しい冷え込みと光熱費の値上がりの中で、上田市では、窓の断熱について学ぶイベントが開かれました。

上田市で30日に開かれた窓の断熱についてのワークショップ。

県の上田地域振興局が開き、一般の参加者のほか、まちづくりに取り組む企業の担当者などおよそ30人が集まりました。

東京から参加した建設コンサルタント:
「みんなが取り組めたほうがみんなの意識がそっち(脱炭素)の方向に向かうと思うので、学ばせていただきたいなと思って」

講演:
「今の一般的建物は断熱が弱すぎるので、失われる熱エネルギーが多すぎる」

講演したのは佐久市で建設業を営み、断熱の推進に取り組む木下史朗(しろう)さん。

特に熱エネルギーが逃げやすい窓の対策が重要だと言います。

内窓をつける改修は比較的、工事費も抑えられ、短期間で行えるなどと紹介しました。

その後、上田市の工務店の窪田智文(ともふみ)さんが、お得に窓の断熱ができる方法を紹介。

「これが完成形になります」

ホームセンターで購入できるキットを使ってDIY、自分たちで内窓を作ります。

窪田さん:
「最も大事なのが寸法取り。寸法さえしっかりとれれば、僕が教えることって何もないんですよ」

築年数が30年や40年になると、地震などで建物が歪み、窓枠も曲がっている場合があるため注意が必要だといいます。

縦や横だけでなく、斜めも測ることが大切などと指導しました。

参加者:
「自分が想像していたよりも簡単に楽しく製作することができたことに驚きました」

参加者:
「エアコンにしても灯油の石油ストーブにしても、すごく今高くなっているので、そこは何とかしたいなというとこですけど、家族で作ってみたいと思います」

上田地域振興局は一般の人も取り組むことができる気候変動や物価高騰への対応策として、内窓のDIYなどの取り組みが広まっていってほしいと話しています。