冬型の気圧配置の影響で石川県内は荒れた天気になり、停電や街灯が倒れるなどの被害が出ました。雪のピークは越えましたが、来週には再び強い寒気が流れ込む予想です。最新の情報に注意してください。
輪島市三井町では、29日の夜から5センチほど雪が降りました。

仮設住宅では、住民らが玄関先だけでなく、共用スペースの通路の雪かきにも追われていました。
住民「ちょっとだけ手伝おうかなと思って。(雪は)嫌ね。けど仕方ない通り道だけでも開けとかないと」「(住宅が)奥やから全部せんなん自分が通るから仕方ない」
北陸電力送配電によりますと、白山市では30日午前7時15分ごろ強風で配電設備が損傷し、沿岸部を中心におよそ1800戸が停電しました。停電はおよそ1時間半後に復旧しました。

強風による被害は金沢市でも起きました。
記者リポート「こちらでは強風で折れたとみられる電灯を運び出すために切断する作業が行われています」
金沢市北寺町の浅野川にかかる北寺大橋では、午前9時40分ごろ「電灯が折れて傾いている」と近くに住む人から消防に通報がありました。
市によりますと、老朽化した街灯が29日からの強風に耐えられず、さびていた部分が折れたとみられます。
この影響で北寺大橋はおよそ3時間半にわたって通行止めとなりました。のと里山海道は29日夜、除雪作業のため、午後9時から30日午前2時まで徳田大津インターと穴水インター間で通行止めとなりました。
また国道359号は、大雪が予想されるとして、金沢市と富山県小矢部市の間で30日午後7時から通行止めとなります。

雪のピークは越えましたが、31日も寒気の影響が残り断続的に雪や雨が降るでしょう。
31日午後6時までの24時間に降る雪の量は、加賀の平地で6センチ、山地で25センチ、能登の平地で5センチ、山地で8センチと予想されています。30日夜遅くまで高波に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風などに注意してください。