静岡県磐田市にある和食の店「お食事処やまに」。約50年続く老舗。4年前にランチに力を入れようとリニューアルしました。

お店の一押しメニューは、天ぷらやうどんなど9種類の小鉢がのった「花かご御膳」。さらに。
<女将 鈴木弘子さん>
「ストップというまで盛りますので。お願いします。こちら福田漁港で水揚げされた釜揚げしらすです。甘塩なのでこのままお召し上がりいただいて」
Q.結構、盛りますね!?
「結構、盛らせて頂いております。限界まで入れてくれという方もいますよ。これで完成です」

地元、福田漁港で水揚げされた釜揚げシラスをたっぷりのせたごはんに、店自慢のうどんや色とりどりの小鉢がのって、お値段1900円。女性客に人気です。
店主は、鈴木保雅さん。支えているのは、妻の弘子さんです。
<女将 鈴木弘子さん>
「はい。お待たせしました。日替わりランチです」
二人がいま一番力を入れているのが、平日10食限定の日替わりランチです。店主の鈴木保雅さんは4年前から新作の日替わりランチを作り続けているんです。毎日が新作メニューなんです。
<女将 鈴木弘子さん>
「はい。これです。お願いします」
Q.これ、全部メニュー?
「9月で、メニューが700種類を突破しました」
<店主 鈴木保雅さん>
「息子や娘の力を借りたり、友達がこんな面白いメニューあったよって教えてくれて、自分も飽き性なもんですから、お客さんを飽きさせないようにって考えたら、毎日、日替わりを替えていこうって。ちょっと意地もありますね」
<女将 鈴木弘子さん>
「1個決めたら、ずっと続けるっていうのが彼なので」
9月で、700種類を達成した、平日限定の新作メニュー。保雅さんは、新作メニューを考える度に、毎回欠かさずやっていることがあるんです。

<店主 鈴木保雅さん>
「まだ、女将さんは知りません。弘子、いいよ。こう来たかってやつ」
<女将 鈴木弘子さん>
「おー、お刺身盛り」
<店主 鈴木保雅さん>
「これをかけてもらって」
<女将 鈴木弘子さん>
「なにこれ?」
<店主 鈴木保雅さん>
「金山寺味噌とネギソース」
<女将 鈴木弘子さん>
「おー」
毎回欠かさず行っているのが弘子さんによる新作メニューの最終チェック。弘子さんの合格が出れば、メニューにのります。
<女将 鈴木弘子さん>
「うん。おいしい。なめろうみなたいな感じです。おいしい」
<スタッフ>
「何点ですか?」
<女将 鈴木弘子さん>
「100点です」
<店主 鈴木保雅さん>
「奥さんの顔も100点です。きっとお客さんも喜んでくれると思います」
メニューが決まれば、写真を撮ってSNSにあげるのが、弘子さんの仕事です。弘子さんの喜んだ顔を見ると、「お客さんも喜ぶな」と確信が持てるそうです。
<店主 鈴木保雅さん>
「この人にまず食べてもらって、きっとそれがお客さんの反応だと思って、いつも楽しみにしています」
Q.奥さんいないと、どうにもならないですね?
「そうです」
<女将 鈴木弘子さん>
「もっと言ったほうがいいよ」