寒さが厳しさを増すこの時期に旬を迎える食材や、温かい食べ物を紹介する今週のシリーズ「真冬のグルメ」。3回目に紹介するのは、創業400年以上とされる盛岡市の老舗そば店がこの時期限定で提供する「鍋焼きうどん」です。

盛岡市本町通に店を構える老舗のそば店、「橋本屋本店」です。
趣きのある建物は、今から70年ほど前の1955年ごろに建てられたものです。
中に入ると長い土間が続く店の造りや、当時新築祝いとして贈られたという鏡は、昭和にタイムスリップしたかのような特別な気分を感じさせます。

店の創業は、今から400年以上も前の1618年と伝わっています。
現在、店を切り盛りする関瓔子さんにその歴史について聞きました。

(関瓔子さん)
「(創業は)上の橋ができてからとは聞いている。それで橋本屋という名前で上の橋の上をとって暖簾にあるお店のマークになった」

上の橋は、関ケ原の戦いから9年後の1609年、2代盛岡藩主の南部利直が盛岡城の築城に合わせて中津川に架けた橋です。
店はさらにその9年後、橋のたもとで創業したとされています。