時速194キロの車による死亡事故の裁判でも争点になった「危険運転」を巡り、全国の遺族から法改正を求める声が上がる中、鈴木法務大臣は危険運転致死傷罪の見直しを法制審議会に諮問すると明らかにしました。

現行の危険運転致死傷罪は「適用の基準が曖昧でハードルが高い」など改正を求める声が上がっています。法務省の有識者による検討会は、血中アルコール濃度や速度について数値基準を設けるよう提言していました。

これを受け、2月10日に危険運転致死傷罪の見直しが法制審議会に諮問されることになりました。

(鈴木法務大臣)「危険悪質な運転行為による死傷事犯により適切に対処するための法改正の要綱をお示しいただきたい」

危険運転をめぐっては大分市で起きた時速194キロの車による死亡事故の裁判で争点となり、一審判決で危険運転致死罪の適用が認められました。

この事故で亡くなった小柳憲さんの姉、長文恵さんは「数値だけで決められないことも想定できるので遺族の声に耳を傾け法改正の議論をしてほしい」とコメントしています。