大賞は鳥取県の林久美子さんの作品、「観測」。
ランプシェードや行燈の形の応募作が多い中で、壁に取り付けるタイプは異彩を放ちます。
夜空の星を観測するように金色で模様を描きました。
あおや和紙工房 国森洋館長
「黒い手すきの和紙を使って針で穴を開けて、幾何学模様で光を再現した作品でした。新しい斬新な作品だと思っていますし、新しい和紙の使い方の可能性を提案していただいたと思っています。」
準大賞は東京都の竹歳真帆さんの作品「THEY SWIM」。
紙で織った布、紙布を浮遊するような独特な形に仕上げ、生き物の生命力さえ連想させます。
ジュニア部門では地元の子どもたちの作品が並びました。
入賞作、加藤瑞翔さん(鳥取市立鹿野学園)の「カラフルな本」は、和紙を折った形で本のページを巧みに表現しました。
家の寝室などに置けば心癒されるような作品が多いのは、和紙を透した柔らかく優しい光のなせる業でしょうか。
あおや和紙工房 国森洋館長
「見方によりますと本当にね、個性のある作品が集まります。光を穏やかに、和紙との融合で本当に優しい見応えのある作品が集まりました。」
因州和紙あかり展は、鳥取市のあおや和紙工房で3月23日までです。