しかし玉島だるまの担い手は減少 いまでは…
かつて2軒の工房で大勢の職人が作っていたという玉島だるま。しかし、高齢化により担い手は1人また1人と減っていきました。
ー今、玉島だるまを作っている人はどのくらいいらっしゃるんですか?
(中桐憲彦さん)
「この2人だけです。自分たちが作れなくなったら寂しいだろうとは思います。(先代が)一代一人で何とかここまで残してくれたんだから」

中桐さん夫妻も、だんだんと手が回らなくなり40年以上続けてきた「張り子の虎」の製作は昨年、やめてしまいました。
ただ、願いを込めて買ってくれる人のため、だるまは作り続けたいと話します。
(中桐憲彦さん)
「願いが叶ったって聞いたらガッツポーズですよ。陰で。このくらいで(小さくガッツポーズ)そうです」

夫婦二人三脚。2人は誰かが願いを託すだるまを今日も作り続けます。