28日に発表された東京商工リサーチの情報によりますと、青森県鰺ヶ沢町の鮮魚販売業(株)竹太商店は、2025年1月26日を以って事業を停止。翌27日に青森地裁五所川原支部に破産を申請したということです。
負債総額は債権者15人に対して約9518万円だとしています。
(株)竹太商店は1910年5月に西津軽郡鰺ヶ沢町において創業し、1962年3月に法人化、通算業歴114年を超える当地古参の鮮魚販先業者だということです。
当初より青森県西海岸(鰺ヶ沢町、深浦町)で水揚げされたヒラメ、ヤリイカ、カレイ、マダコなどの水産物販売を主体に、塩辛やカラスミなどの各種水産物加工も手掛け、東北・北陸・北海道方面の水産市場に加え、地区ホテル・旅館・飲食店などにも販路を確立。ピークとなる1986年12月期には、約17億9000万円の売上高を計上していたということです。
ただし、その後は同業他社との競合激化や水産物の不漁などにより、売上規模を大きく縮小。特に、近年はコロナ禍による影響や、2022年8月に発生した鰺ヶ沢町での大雨災害に被災するなど、経営環境は厳しく、売上高は2億円前後まで落ち込んでいたもので、資金繰りも限界に達し、今回の措置に至ったということです。