国会では各党の代表質問が始まりました。「楽しい日本」を掲げている石破総理ですが、野党からは質問が相次ぎました。一方で、今国会の注目テーマである「年収の壁」の引き上げを巡り、「150万円」という数字が浮上しているといいます。肝心の財源はどうなるのでしょうか。

衆院で代表質問 石破総理「楽しい日本」に批判

立憲民主党 野田佳彦代表
「とても違和感のあった言葉が 『楽しい日本』。 内外のこの厳しい情勢から鑑みると、明らかに上滑りしていると私は思いました」

先週の施政方針演説で、石破総理が訴えた「楽しい日本」について批判した立憲民主党の野田代表。

アメリカの第2次トランプ政権や深刻化している物価高対策に、真剣に向き合わなければならない時だと訴えました。

選択的夫婦別姓制度の導入をめぐっては…

立憲民主党 野田佳彦代表
「30年来の懸案である選択的夫婦別姓については、向き合うのではなくて、立ち向かわなければいけない時だと思う」

石破総理
「選択的夫婦別氏制度の是非は、国民の関心が極めて高いテーマでもあり、いつまでも結論を先延ばしてよい問題とは考えていない

石破総理は「党としての考え方を明らかにすべく議論の頻度を上げ、その熟度を高めたい」と意欲を示しました。

また、自民党の派閥の裏金問題をめぐり野田代表は、新年度予算案の審議を始める前に安倍派の元会計責任者の参考人招致を求めましたが、石破総理は「国会において議論・判断する事柄だ」と述べるにとどめています。

一方、日本維新新の会の前原誠司共同代表が、高校授業料の無償化を求めたのに対し、石破総理は、「地方自治体が独自に実施する支援とのバランスや、安定的な財源の確保といった論点も考える必要がある」と述べました。