絵本「だるまさん」シリーズなどで、子どもたちを笑顔にしてきたかがくいひろしさんの原画などを集めた作品展が、福島市で開かれています。

鈴木夕里菜アナウンサー「誰もが一度は目にしたことがある、こちらの「だるまさん」。この満面の笑顔に、思わず笑みがこぼれます」

累計発行部数1000万部超えの絵本「だるまさん」シリーズなど、数々の名作を生み出した作家かがくいひろしさんの作品展が、福島市にある県立美術館で開かれています。

会場には、絵本の原画や、かがくいさんの生い立ちが分かる資料のほか、亡くなる前に描いていた未完作品「だるまさん」シリーズの続編など、ここでしか見られないおよそ850点が展示されています。

50歳で絵本作家としてデビューし、54歳で亡くなったかがくいさんが絵本を描く原点となったのは、特別支援学校の教師としての経験でした。言葉の分からない子どもでも楽しめるようにと人形劇を作った経験が、かがくいさん特有のリズム感やシンプルな動きで楽しませる作品を生み出したといいます。

会場には、かがくいさんのアトリエを模した空間で、絵本の世界を体感できる映像アトラクションも。

福島県立美術館・宮武弘さん「今回の展覧会は、おしゃべりOK、写真撮影もOKになっています。ぜひ気軽に、かがくいさんの絵本の世界を楽しんでほしい」

「かがくいひろしの世界展」は、福島市の福島県立美術館で3月9日まで開かれていて、小学生以下は無料で楽しむことができるということです。