義足で走る楽しさを広めようと、2022年のパラ国体で金メダルを獲った両足義足のアスリートが初の練習会を開きました。
バネのような板がついているのは、陸上競技用の義足。練習会を企画したのは大分市の久多良木隆幸さん(48)です。久多良木さんは6年前、感染症によって両足や指を切断しましたが、2022年の全国障害者スポーツ大会陸上100メートルで金メダルに輝きました。

(久多良木隆幸さん)「スポーツを通して、今までにない感覚をぜひ味わってもらいたいというのは大きくあります」
初めて開いた練習会には3人が参加。履きなれない短距離走向けの義足でバランスを取りながら徐々に感覚をつかんでいきます。
中でも板井竜児さん(46)は7年前に義足を使い始めてから初めてスポーツを楽しんだということです。

(板井竜児さん)「子どもが小さい時に足がなくなったので、子どもと一緒に走りたいなというのもあって参加しました。ちょっとずつでも練習して上手くなればいいかなて思っています」
練習会のゴールは、5月に開かれる県障害者スポーツ大会でみんなで走り切ることです。

(久多良木隆幸さん)「一緒に走って4人とも完走できるのがベストかなと思います。しっかり楽しみたいなと思っています」