パイロットをあきらめ服飾の道へ、その理由は

一着のスーツが完成するまでの工程は200を超えるといいますが、吉田さんは、その全てを1人で担える工場にとってなくてはならない存在です。

佐田 宮城工場 加藤実工場:
「1人ですべて丸縫いできる人はいない。覚えるとなると何十年もかかると思う。自分にとってはすごく心強い方」

東京出身の吉田さん、幼いころはパイロットになるのが夢だったといいます。

スーツ職人 吉田三郎さん:
「自分が14,5歳のときに体を壊した。それがきっかけかな。自分のなりたかったものを諦めざる得なかった」

肺の病気で夢を諦め、挫折を経験。近所の人に紹介され、住み込みで服飾の仕事に就いたことが職人としての第一歩でした。しかし、最初は…。

スーツ職人 吉田三郎さん:
「一番嫌いな仕事だった」