東北・北海道では初となる取り組みが始まります。青森県にある弘前大学医学部附属病院がむつ総合病院に対して行っている遠隔での診療支援で、新たに集中治療室(ICU)の重症患者を遠隔で管理することが決まりました。
むつ総合病院や弘大病院などは記者会見を開き、遠隔での診療支援の拡充を発表しました。
弘大病院は2022年から、むつ総合病院にいる人工透析の患者に対して診療のアドバイスなどを遠隔で行っています。
今回は専門のアプリを導入し、新たに3つの医療支援を取り組むとしています。
特に大きいのは、遠隔でのICUの重症患者の管理で、東北・北海道で初めてです。
このほかにも、遠隔で妊産婦の診療の支援や脳神経外科の手術指導などができるようになります。
支援の範囲が広がることで下北地域で深刻な専門医の不足を解消しながら、現場で働く医師・看護師の負担を軽減するのがねらいです。
むつ総合病院 松浦 修 病院長
「弘前大学医学部付属病院の集中治療専門医が、画像とモニターを見てる時に、何か異常があれば、何かするべきことや私たちが気づかなかったことを教えて指示などをいただけるという点で、早い段階で処置と検査等に持ち込めるような時間が随分早くなるのではないかと考えています」
双方の病院では、新たに取り組む3つの遠隔診療支援について、今年度中の本格稼働を目指しています。