23日の大分県内は桜の咲くころの陽気となり、過ごしやすい一日となった一方、早くも花粉症に悩む人もいるようです。今年の傾向と対策を取材しました。

23日の県内は日田市で16.9度、佐伯市の宇目などで16.6度まで気温が上がり、ほとんどの観測地点で今年の最高気温を更新。大分市でも15度を超え、3月中旬から下旬並みという桜の咲くころの陽気となりました。

大分市

こうした中、街頭ではこんな声がー。

(街頭で)「暖かいのはいいがもうちょっといま鼻ムズムズ」「花粉出てます。もう鼻水が出ます。今年は早いですね」

大分市内の耳鼻咽喉科では、早くも花粉症で受診する人が増えてきたといいます。

(ぶんどう耳鼻咽喉科クリニック・分堂準一院長)「きょうも数名症状が出ましたっていう方もいますし、花粉の飛散が多いのではないかと予測されているので、そういう情報を知って、早めにお薬をいただきたいという方がいらっしゃる」

日本気象協会によりますと、今シーズンの花粉の飛散量は全国ほとんどの地域で例年に比べて増加し、大分は160%程度と予測されています。飛散量が少なかった去年に比べると、大分は非常に多くなる予測で370%となっています。

今シーズンは例年以上に警戒が必要とみられる花粉症。専門医は少しでも症状を和らげるためには「初期療法」が有効だといいます。

(分堂準一院長)「発症してズルズルになったときにいくらお薬を飲んでもなかなか効果が出ないっていうのが現状ですので、症状がない時くらいからあるいは症状が軽いときからお薬を飲み始めるというのがそのシーズンを快適に過ごすコツ」

スギ花粉の飛散ピーク予測は2月下旬から3月上旬にかけて。早くも一部で飛散が始まっているとみられ、早めの対策が必要です。