大分県の日出生台演習場で始まっている九州初の日英共同訓練。離島の防衛を想定したヘリコプターで輸送する訓練が23日、報道関係者に公開されました。
1月15日から始まっている日英共同訓練「ヴィジラント・アイルズ」は、離島の防衛を目的に2018年から実施されています。
九州で行われるのは初めてとなる中、陸上自衛隊とイギリスの高官らが23日、共同で視察に訪れ、訓練の模様が公開されました。公開された訓練は島の一部が敵に占領される中、陸上自衛隊とイギリス陸軍がヘリコプター8機で部隊や車両を輸送して奪還する想定です。

ヘリには日英合わせておよそ80人の部隊が搭乗し、小銃や機関銃を装備して地上に展開しました。また、実弾は使わず、空から地上部隊を援護する機関銃の射撃訓練も行われました。

訓練を視察したイギリス陸軍のマーク・ベリー准将は「日本で訓練を行えることは大変貴重な機会で、世界中に迅速に展開可能な部隊として、あらゆる困難に対応できる能力を高めることにつながる」とコメントしています。
今回の日英共同訓練は1月26日まで実施されます。