「認知症かもしれない…」

「認知症」を疑った山下さんは、“とっさの判断”で、高齢女性を自分の車に乗せて、職場まで連れていき、警察が来るまで温かい部屋で待機させました。

山下加名さん
「勇気を出して声をかけたことによって、あばあちゃんが助かったので、よかったと思います。放っておいたらどうなるか分からないので…。すぐに家に帰られたみたいですし」

山下さんのとっさの判断が、高齢女性を救いました。

氷見警察署は23日、山下さんに感謝状を贈りました。

実は、山下さんは数年前にも高岡市内で道に迷う認知症の高齢者を保護したことがあります。

どうしてそんなに道端で困っている認知症高齢者をみつけて、救いの手を差し伸べられるのでしょうか?

山下加名さん
「産婦人科で働いているから、ちょっとでも困った人を見ると、手を出してしまうところがあるのかもしれません。それが、今回の行動につながったと思う。地域でそれぞれつながっていけたらいいなと思っていて、声掛けとかも勇気をもってやっていける社会になればいいと思います」