M7超の地震発生の可能性も

栄から西に向かい、堀川を越えると、名古屋駅方面に下り坂に…。

戸田教授は、この地形が桑名でみた“坂道”と同様、地下の断層が動いたことによる「たわみ」だと考えています。

約1キロ上流でも、同じように堀川を挟んで名古屋駅側に向かってハッキリ坂になった地形が。

(戸田茂教授)
「台地を上昇させたのが堀川断層の可能性があるということ。この断層が動いた場合、マグニチュード7超の地震が発生する可能性は十分にある」

堀川断層は名古屋の中心部を堀川沿いに貫き、南北10キロほどの長さで存在する可能性があり、2016年に行われた市による検証では「断層の存在は否定できない」と結論付けられました。しかし、国による詳細な調査は8年経っても行われず、扱いは「推定断層」のままです。

(名古屋市防災危機管理局 藤井巧己 課長補佐)
「今回の推定される断層については名古屋の中心、人口の密集する地域にある。 国には従前の基準にとらわれることなく、(今後も)断層の評価を依頼していきたい 」