塩釜市魚市場で水揚げされた水産物を巡り卸売業者が不適切な取引を行っていた問題で、塩釜市は23日、卸売業者に対し魚市場の荷さばき所などを来月22日から1か月間使用停止にする処分を下しました。

佐藤光樹塩釜市長塩釜市によりますと、塩釜市魚市場を運営する卸売業者「みなと塩釜魚市場」は2020年10月から2023年5月までの間、水揚げされた水産物の売り上げ伝票の一部を架空の会社の名義に書き換え、水揚げ代金の一部を漁船に現金で渡すなどしていたということです。手渡した現金はおよそ1億4500万円にのぼります。これを受けて市は、みなと塩釜魚市場に対し魚市場の荷さばき所などの使用を1か月間停止する処分を下しました。

佐藤光樹塩釜市長「塩釜市にとってはまさに心臓部にあたる拠点の1か月間取引休止はまさに断腸の思いと言わざるを得ない」
塩釜市魚市場の卸売業者は1社のみで、この期間は、魚の水揚げが出来なくなるということです。期間は、来月22日から今年3月21日までとなっています。