フジテレビの専務をつとめていた関西テレビの大多亮社長が記者会見行い、中居正広さんと女性とのトラブルについて、「事態を把握していた」「ある種の衝撃を受けた」と語りました。

元フジテレビ専務 大多氏会見 トラブル知っていた?

井上貴博キャスター:
関西テレビの大多亮社長が会見を行いました。社長は今回の問題が発生したとき、フジテレビの専務を務めていました。

会見は25日午後4時半から開始。テレビカメラを含めたオープンな会見となりました。

──トラブルを知っていたか
大多社長
「この事案が起きて、ほどなくして私の耳に報告があがっております。非常に重い案件だなと思いましたし、ある種の衝撃を私は受けました

──接待について
大多社長
「これはあります。私はそれ自体が悪いと思ったことはないです。

私自身もそういう会に出たこともありますし、本当は行きたくなかったとか嫌だったのにということがあれば申し訳なかったなと思います。

献上とかそれとは全く性質が私は違うと思っている。私の中ではそういうことはなかった

──番組について
大多社長
「番組を打ち切るという手があったと思いますけれども、彼女のためにどういうふうな影響があるんだろうということを考えていました。中居氏の方を守ろうとか、そういう意識はなかった

──CMへの影響
30数社のスポンサーで「AC差し替え」や「提供を外す」対応

──関西テレビの対応
テレビ局員と芸能関係者の関係を巡る問題について社内調査を行いたい

──(中居氏への)ある種の怒りがあった?
大多社長
「そうとっていただいて結構です」

ホラン千秋キャスター:
フジテレビが発表していないので言及しづらいという趣旨の発言もあったようですが、会見全体はいかがでしょうか。

東北大学 増沢隆太 特任教授:
一言で言ってしまえば“中身がないな”というとこですね。前回、フジテレビ・港社長の会見が大炎上をしたので今回の会見はオープンにしたのでしょう。当然、注目されているので、何か持って帰るものがあるのかなと思ったのですが、メモするところがないくらい中身のないものでした。

ホランキャスター:
具体的にどのようなことを聞きたかったですか?

東北大学 増沢隆太 特任教授:
焦点となっているのは、元々の性的スキャンダルではなく、会社法人そのものの危機状況です。スポンサーが抜けたり、株主から圧力がかかるといった状況に対し、どうしていくのか。認識が足りないような対応をしていました。

前回のフジテレビの会見と変わっていないと思いました。新たな事実やステートメントが全くありませんでした」

ホランキャスター:
関西テレビの意図としては「定例会見だった。だから話せることがなくても一応、話すしかないですよね」というスタンスだったということでしょうか。

東北大学 増沢隆太 特任教授:
そうですね。会見の初めに定例会見だからか“今年の抱負”を話していました。見ている人たちはズッコケたのではないでしょうか。皆さんの関心はそこではありません。喫緊の問題なのですから、(真摯な)姿勢を見せるなど、見せ方があったはずです。会見を見ながらハラハラしました。

オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈さん:
会見に関して言うと、フジテレビも関西テレビも他の企業の謝罪会見をたくさん取材してきたはずなのに、とってはいけない行動をとってしまったのが残念に思いました。

なるべくオープンに、現段階でわかっている情報を正しく真摯に伝えることは基本中の基本です。フジテレビ、関西テレビにはこの先、基本的な対応を求めたいですね。

東北大学 増沢隆太 特任教授:
もう番組やタレントの問題を超えて、このままいけば経営陣の総取り替えになりかねないほどの状況なのに、会見ではガバナンスについての説明もありませんでした。