高校野球です。春のセンバツ大会への出場が確実といわれている広島商業高校(広島市)。鍛錬の冬を過ごすチームを取材してきました。

広島商業高校 野球部 荒谷忠勝 監督
「日本一を目指すにふさわしいチームになるんだっていう気持ちで選手たちがやってくれればなと思っています」

甲子園で春夏合わせて7回の優勝を誇る強豪・広島商業高校野球部。去年の秋季中国大会で31年ぶりの優勝を果たし、春のセンバツ大会への出場を確実とすると、初出場となった神宮大会では準優勝と躍進。

チームで戦う、“粘りの広商野球” を全国に知らしめることになりました。

広島商業高校 野球部 西村銀士 主将
「広商は自分たちの野球をすれば勝てると思っているので、そこを貫き通せるようにやっていきたいと思っています」

広商野球を支えるのは、バッテリーを中心とした守備力です。特に秋から「背番号1」を背負う 大宗和響(かずき)投手(2年)のMAX140キロのストレートは空振りの取れるキレと制球力をあわせ持ち、チームの中国大会優勝に貢献。神宮大会では準決勝で10回184球を投げ切り、エースとしての存在感を示しました。

また、同学年の左腕・徳永啓人(ひろと)投手もキレのある変化球で神宮大会初戦では8回無失点と好投。監督も誰が背番号1をつけるかわからないと、レベルの高い投手陣の中、全国の舞台を経て大きく成長した2人が春にどのような姿を見せてくれるのか、こちらも注目です。

広島商業高校 野球部 大宗和響 投手(2年)
「頼ってもらえる存在でありたいというのは自分の中であって、これからセンバツ・夏の大会があるんですけど、正直、誰にも(背番号)1番は譲りたくないっていう気持ちはあります」

広島商業高校 野球部 徳永啓人 投手(2年)
(1番はやっぱりエース番号なので、そこは大宗にも負けたくないっていう気持ちがあるので。ともに高め合っていきたいと思っています」

1988年(昭和63年)の甲子園優勝以来の全国大会決勝という舞台に立った広商野球部。しかし、あくまでスタートラインに立ったばかり…。目指すは春のセンバツ優勝、さらにその先にある夏の栄冠です。

大宗和響 投手
「まずは春、全国制覇して、夏の全国制覇につなげたいと思います」

西村銀士 主将
「課題を一つひとつつぶして春、全国優勝するために準備していきたいと思っています」

春のセンバツ高校野球大会の出場校の発表は、1月24日となっています。