新春恒例の「歌会始(うたかいはじめ)の儀」が22日、皇居で開かれ、佐久市の男性が、小澤征爾さんについて詠んだ歌が披露されました。

皇居の正殿「松の間」で開かれた歌会始の儀。


今年のお題は「夢」で、天皇、皇后両陛下をはじめ、一般の入選者の短歌が詠み上げられました。

1万6000首余りの応募の中から選ばれた佐久市の金井寬(かないひろし)さん、77歳。

入選者10人の最後に披露された歌は。

「マエストロ小澤の夢をはぐくみて楽都となれり山岳の街」


2024年2月に亡くなった世界的指揮者の小澤征爾さん。

金井さんは音楽を通じて松本を愛し、松本から愛された小澤さんの姿を歌に込めました。

金井さん:
「緊張した一日でした。ほっとしているところです」
「小澤さんの指揮でオーケストラを聞いたという話を一番最初に陛下としました」

また「山岳の街」についても、天皇陛下は「常念岳に登ったことがある」と話されたということです。