トランプ新大統領の目玉政策の一つである不法移民の大規模な強制送還。移民が多く住む地域では住人が怯え、翻弄されています。
アメリカ第三の都市・シカゴ。トランプ大統領の「史上最大の強制送還」のターゲットです。
記者
「移民が多く集まるエリアに来ています。普段は賑やかな場所だということですが、きょうは人影も少なく、ひっそりとしています」
シカゴ郊外の“リトル・メキシコ”と呼ばれる地域はいつになく静まり返っていました。
トランプ大統領
「何百万もの犯罪的外国人を出身地に戻すプロセスを開始する。私が打ち出した“メキシコにとどまれ”政策を復活させる」
対象となるのは、まずは「犯罪歴のある不法移民」だという見通しもありますが、具体的なことはほとんど分かっていません。
シカゴ市民
「移民たちは怖がっている。当局から声をかけられた時、十分な証明書を持っていなければ連れていかれるかもしれない」
「仕事に行くと逮捕される」といった噂も広がっていて、出勤を取りやめる人たちもいるということです。
街で人気のメキシコ料理店も夕食の時間帯にもかかわらず、ガラガラです。
レストランの店員
「すべてのメキシコ人が悪いわけではありません。私たちはただ、自分と家族のより良い生活を望んでいるだけなんです」
一方、移民の中にはこんな問題を抱える人たちも。移民が多く住むロサンゼルス近郊に住むエリックさん一家です。エリックさん自身は2年ごとに更新が必要な在留資格を得ていますが…
エリックさん
「妹はアメリカで生まれたアメリカ市民です。母親と父親は現在、正規の在留資格がありません」
このように家族の中で異なる在留資格が混在するケースは「ミックス・ステータス・ファミリー」と呼ばれ、カリフォルニア州などでは全世帯の1割に上ります。
アメリカで生まれた妹(14)はこの場所に留まることもできますが…
アメリカ市民の妹
「家族と1か月以上離れたことがありません。全てを捨てて(メキシコに帰り)、また一から始めることを選ぶと思います」
強制送還は家族を離ればなれにするおそれがありますが、トランプ氏は「家族を引き離さないためには全員を送還しなければならない」と述べ、意に介さない考えです。
専門家は、強制送還は経済への影響も大きいと指摘します。
ノースイースタン大学 ピーター・サイモン教授
「いずれの産業もある程度は不法移民の労働者を抱えています。(大規模な強制送還によって)新たな景気後退が起きます」
「史上最大の強制送還」は今後、どう実行されていくのでしょうか。
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