今シーズン高知ファイティングドッグスに入団した新人選手たちが、21日、ドッグスの一員として“始動”しました。
高知ファイティングドッグスには2025年、22人の新人選手が入団します。このうち13人が、21日朝、選手寮がある佐川町の役場を訪れ、片岡雄司町長が「独立リーグという環境にハンデはあるが、努力は裏切らないので頑張ってほしい」と激励しました。

このあと選手たちは、それぞれ住民課で転入届を提出し、山梨の日本航空高校から入団した金子竜馬選手と優馬選手の兄弟も、“佐川町民”となりました。

2人とも2024年夏の甲子園に出場していて、兄の竜馬選手が4月生まれ、弟の優馬選手が翌年の2月生まれ。「双子ではない、同い年の兄弟」として注目された2人は、ともに高知で“NPB”を目指します。

(兄 金子竜馬 選手)
「(弟と)2人がいて親の負担もすごかったので、早く活躍して恩返しができたらと思って、1年でも早く(NPBに)行ける独立リーグを選びました」

(弟 金子優馬 選手)
「『絶対NPBに行ってやる』という強い気持ちで頑張ります。1年目から盗塁王をとって、NPBに行きます」

午後からは越知町のグラウンドで16人の選手が初の合同自主トレを行いました。
新人選手22人のうちピッチャーが13人。2024年までの4シーズン北海道日本ハムファイターズで育成選手としてプレーした齊藤伸治投手は、昨シーズンで戦力外通告を受けましたが、新たな環境でNPB復帰を目指します。

(日本ハムから入団 齊藤伸治 投手)
「NPBでは中継ぎをやっていたんですけど、今年から先発として、長いイニングをしっかり投げられるように、1軍で活躍できるような選手になって、実力を付けて、来年、NPBに戻れるように、この高知でやっていきたいと思います」

そして、社会人野球の強豪、日本通運から入団した島村大樹選手は、ドラフト候補にも挙がった強打の内野手で、高知からのNPB入りを目指します。

さらに、南米、パラグアイ出身の日系2世、二口卓矢投手は、2024年までの3年間は「練習生」でしたが、2025年から「選手契約」となり、夢の“NPB”に一歩近づいています。

(2025年から選手契約 二口卓矢(にぐち・たくや)投手)
「(選手契約となったことを)お母さんに言ったんですけど、お父さんには内緒にしていたらしくて、(球団からの)発表の時に家族みんなが知って、お祝いのメッセージをいただきました。先発ローテーションに入って、ハイレベルで戦っていける選手になりたいと思います」

(高知ファイティングドッグス 定岡智秋 監督)
「上(NPB)に行きたくてみんなここに来ているんですから、僕らはその手助けをできたらいいと思う。選手の長所をどんどん伸ばしてやって、なんとか、1人でも2人でも3人でも、上(NPB)に上げられるよう頑張りたいです」

チームは2月1日から全体練習を開始しキャンプに入る予定です。
