自動車運送業界でも発生している客による理不尽なクレームや言動、「カスタマーハラスメント」を防ごうと、関係者による初めての対策会議が開かれました。

この取り組みは深刻な社会問題となっている「カスハラ」について、大分県内の運送業界でも対応策を検討しようと、大分運輸支局が県バス協会や県トラック協会などと初めて開催しました。

県内でも実際にタクシーの関係者が暴力を振るわれたほか、バスの運転士が特定されるような内容をSNSにアップしたり、拡散するなどと脅されたりした事例が起きています。

会議では「カスハラ」の具体例や対応策を盛り込んだ基本方針案が提出されました。

(大分運輸支局 首席運輸企画専門官・野中綾介)「運送業へのカスハラは単に企業活動に影響を及ぼすだけではなくて、地域社会に対しても大きな影響を及ぼしかねない」

対策会議では注意、警告の上、運送の引き受け拒絶も含めた基本方針を固め、4月末までに公表する予定です。