投資会社の琉球キャピタルは、総額およそ53億円の新たなファンドを設立したと発表しました。

琉球キャピタルは、外資などによる買収によって沖縄の資産が県外へ流出するのを防ぐために琉球銀行や沖縄電力など県内の企業によって2020年に設立された投資会社です。
今回新たに立ち上げられたファンドは、県内企業35社から総額53億円を集めていて、今後県内の企業への出資を進めるほか、事業承継への支援にも力を入れていくとしています。

▼琉球キャピタル・松原知之社長
「県外や海外からくる投資案件について、沖縄県の企業が全くタッチしないでスルーしていくいわゆる“ザル経済”というのはあまり変わっていない状況もある。県内の企業がいささかでもそこに加わっていくようなファンドを作ろうと」
今回のファンドについて、琉球キャピタルは前回並みの総額64億円を目指してさらに出資を募る方針で、ことし3月まで県内企業を対象に出資を呼びかけます。