岩手県は20日、奥州保健所管内の高齢者施設でノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生があったと発表しました。計43人に症状があり、このうち利用者1人が入院したということです。

県によりますと、奥州保健所管内の利用者60人と職員62人が在籍する高齢者施設で、1月10日から20日にかけて、利用者25人と職員18人の計43人に嘔吐や下痢などの症状があり、このうち利用者1人が入院しました。検査の結果、症状のあった1人からノロウイルスが検出されました。入院した1人以外は回復傾向にあるということです。
2024年度に岩手県内で発生した感染性胃腸炎の集団発生は35件となりました。去年の同じ時期は36件でした。
県は予防方法として「トイレで用を足した後や調理の前、食事前に石けんで十分に手洗いをすること」、「調理で加熱が必要な食品は85~90度で90秒間熱を加えること」などを呼びかけています。