そして、高校・大学で共に学んだ坂上義典さん(52)。今は地元を離れ岡山で暮らしていますが、毎年欠かさず、櫻井さんの元を訪ねています。

坂上さん
「友達だったので一年一年思い出します。墓参りに来るのに特に理由もないんです。来たいので来たというのが一番」
英二さんの母・幸子さん
「こんなことは誰にでもできることではないと思います。よい友達を持ってよかったなと思います」

震災から30年。幸子さんは悲しみの一方で、無念の死を遂げた我が子に思いを馳せ「与えられた命は大切にしてほしい」と話します。
幸子さん
「生きたくても生きられない人が神戸にも、うちの息子もそうですけど、自分の命は無駄には使われないようしてもらいたいです」